今回、印象的だったのは、先生と患者様が一緒になって治療していく様子でした。慣れた方は、ご自身で触れて「ここです」っておっしゃいましたし、腹診や腓腹筋の圧痛の変化を実感されており、皆様帰りはとても表情がよく、見ていて気持ちがよかったです。
また、吉川先生が切診のときに「~経の○○ツボ」というのをおっしゃりながら開穴を探されていて、今までツボとか経絡とかは鍼灸師が使う用語だという変な壁を自分で作っていましたが、そのなことはないんだなと思いました。「自分の体を知る」上で、ツボとか経絡とかは、とても分かりやすい指標なんだなって、それは鍼灸師だからとかっていうのは関係ないんだなって感じました。
そして、王不留行を置くだけで一変する神秘的な事実は本当に見ていて楽しかったです。よく”シンプルが一番”という言葉は聞きますが、ここまでシンプルな鍼灸治療を知ることができて本当によかったです。体にも優しい治療だと感じました。(2013年)
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