■1962年 東京女子大短英卒業。伊藤忠商事入社、社内研修で中国語を学ぶ。
中国人講師から温灸の方法を習い自作すると共に、中国医学への関心を深める。
「自らの体を自らが治す」という主旨のグループで鍼灸を学ぶ。
■1971年 水俣病関係者から中国の初級医師養成の教材『はだしの医者教材(赤脚医生培訓教材)』全4巻の翻訳を依頼され、仲間をつのり翻訳する。
1974年 自費出版するが爆発的人気をはくし、1976年三景書店より上下2巻として出版する。このときの翻訳カードから名和巌郎氏を中心として編集された『中日英医学用語辞典』(三冬社)が1986年に出版される。
■1976年 東京高等鍼灸学校を卒業後、鍼灸師の資格を得る。
在学中、柴崎保三氏の「原典研究会」で『素問・霊枢』を学ぶと共に、東方会で経絡治療を学ぶ。
卒業後、小野文恵氏の東方堂で1年間臨床を学ぶ。
その後、二階堂塾において二階堂瑞峯氏に師事する。
また、上地栄氏を中心に『難経』を学ぶ。
■1971年 東京・板橋区において夫・吉川昌之が東京・板橋で開設した「東方針灸センター」を継続する形で「東方鍼灸院」を開設。
再度、中国医学を専門に修行のやり直しを始める。
■1981年 東京より北海道帯広市に移転開院。
■1987年に月刊『中医雑誌』発行開始。
1986年 夫・吉川昌之が「中国・中華全国中医学会」から翻訳出版を依頼される。
中国最高の発行部数16万部の中国医学学術総合専門誌『中医雑誌』の日本語版として、翻訳に参加する。
胡煕明氏:[中国衛生部副部長(副大臣)・国家中医薬管理局局長・世界鍼灸学会連合会初代会長・中国鍼灸学会会長]中国医学の最高責任者であり、中医の王様とも呼ばれている。
陳紹武氏:中国医学の総本山である中国中医研究院院長・ (世界鍼灸学会連合会会長)
二名の直接指示により、「中国医学修得向上のため最高の指導者を帯広に派遣する」という有り難い申し出があり中国医学の指導者が当院に派遣されることになった。
中国医学基礎理論はもとより針灸学、舌診、脈診を含め臨床技術は飛躍的に向上。
以来、
中国針灸学会副会長・中国中医研究院大学院教授・程辛農氏、
中華全国中医学会常務理事・中国中医研究院大学院教授・費開揚氏、
上海第二医科大学教授・陳沢霖氏、北京中医薬大学教授・何樹槐氏、
白求恩(べチューン)医科大学教授・呉盛東氏、同大学講師・郭亜東氏、
北京中医薬大学付属広安門病院助教授・鐘梅泉氏、中医雑誌社主治医師・楊鋼氏、
同社主治医師・郭珍(中国医科大学初めての大学院卒業者)氏
など多数の方々から指導を受ける。
■1995年5月 全日本鍼灸学会(京都大会)
“弁証論治による眼科治療の標準化作業”をビデオ発表。
■1996年9月 世界針灸学会(ニューヨーク大会)
弁証論治の応用による眼科疾患の標準化作業を発表。
■1997年6月 全日本鍼灸学会(東京大会)
大会事務局からの要請により各流派の競演として中医学派を代表し “兪穴・募穴を用いた膝関節疾患の治療”を実技発表。
■1998年10月 世界鍼灸学会(バルセロナシンポジウム)
“陰陽太極鍼法”を発表、最優秀賞を受賞。
11月、同論文がインドネシアの針灸専門誌「MERIDIAN」に掲載される。
■1999年6月 全日本鍼灸学会横浜大会
“陰陽太極鍼法(陰陽交差取穴法)”をポスター発表。
■1999年11月 世界鍼灸学会(ハノイシンポジウム)
“「胃兪」穴と坐骨神経痛について”を発表。
■2000年3月 『中医臨床』(東洋学術出版社)3月号に記事掲載される。
「臨床日本鍼灸と中医学、鍼灸理論の結合を」
■2000年6月 『中医臨床』(東洋学術出版社)6月号に記事掲載される。
「日本臨床鍼灸に中医学、針灸学理論を取り入れよう」と題し
陰陽太極鍼法(陰陽交差取穴法)を紹介する。
■2000年11月 世界鍼灸学会(ソウル大会)
“繆刺法、巨刺法と陰陽太極鍼法(陰陽交差取穴法)”を発表。
■2001年5月 『壮快』(マキノ出版社)6月号に眼科治療の症例が掲載される。
■2001年6月 全日本鍼灸学会学術大会(大阪大会)
”繆刺法、巨刺法と陰陽太極鍼法”を発表。
■2001年6月 第52回日本東洋医学会学術総会
”弁証論治を応用した膝関節疾患の鍼灸治療”を発表。
実技セミナーで全国の医師鍼灸師に膝疾患の治療法を指導。
■2001年10月 『安心』(マキノ出版)に眼科治療の”ルレット療法”を紹介。
■2003年12月 北海道新聞「鍼灸探見」に当院が紹介される。
■2004年3月 共同通信社系列全国地方紙「鍼灸もう一つの医療」に当院が紹介される。
■2004年5月 日本刺絡学会学術大会(東京大会)
”刺絡の適応と時期を見きわめる”を発表、実技公開をする。
■2004年10月 日本東洋医学会北海道支部学術大会(札幌)
”鍼灸医学における刺絡の役割”を発表。
■2004年10月 『安心』(マキノ出版)眼科治療(網膜色素変性症)の記事が掲載される。
■2004年10月 「中医鍼灸研究会」設立。会長に選任される。
■2005年1月 松田博公『鍼灸の挑戦』(岩波新書)に東方鍼灸院が紹介される。
■2005年9月 『中医臨床』(東洋学術出版社)9月号
眼科治療”緑内障と動眼神経麻痺”の論文が掲載される。
■2005年11月 中医鍼灸研究会 ”本治法の標準化”を発表。
■2006年5月 『医道の日本』5月号「心に残るこの症例」シリーズに掲載される。
”鍼灸の効果は計り知れない-患者さんから学んだこと-てんかんの一症例”
鍼灸師会、鍼灸専門学校、視力障害センターなどで講演・実技指導などを行っている。
■2007年7月 「あはきワールド」7月18日号に ”眼科治療に始まった遠隔取穴法の探求”が掲載される。
■2007年10月、世界針灸学会創立20周年学術大会(北京)
「十二経脈の環の流注を改善する触診重視の鍼灸治療」を発表。
■2007年10月、第35回日本伝統鍼灸学会学術大会北海道大会(札幌)
9つの団体の一つ中医鍼灸研究会代表として実技供覧を行う。
■2007年11月 「あはきワールド」11月7日号で、北京大会での発表が紹介される。
■2008年7月 『鍼灸ジャーナル』第3号(緑書房)に松田博公氏との対談が掲載される。
■2008年8月、『鍼灸ジャーナル」第4号(緑書房)に
実技解説「陰陽論で考える鍼灸取穴法」が掲載される。
■2008年11月 『鍼灸臨床のコツ』(医道の日本社)に
”臨床で陰陽、五行、十二経脈を意識する”が掲載される。
■2008年12月 『鍼灸ジャーナル』第6号(緑書房)に
巻頭座談会”日本鍼灸にとって中医学とは何か。前篇”が掲載される。
(参加者:松田博公、石原克己、篠原昭二、吉川正子)
■2009年2月 『鍼灸ジャーナル』第7号(緑書房)に
巻頭座談会”日本鍼灸にとって中医学とは何か。後編”が掲載される。
■2011年6月11日 第62回日本東洋医学会学術総会の鍼灸応用セミナー
”「陰陽太極鍼」の実際”と題して実技公開指導。
■2011年6月15日 DVD「陰陽太極鍼」をヒューマンワールド社より発行。
■2011年6月19日 東京「灸法臨床研究会」主催で講演。
■2011年9月4日 富山「富山県鍼灸マッサージ師会」主催で講演。
■2011年10月9日 大阪「(社)日本中医学研究会及び日本中医学会」主催で講演。
■2011年11月 『鍼灸OSAKA』秋103号 腹診再考特集(森ノ宮医療学園出版部)に
”腹診を考える -募穴の反応の変化を確認する-”が掲載される。
■2012年6月8日 第61回全日本鍼灸学会学術大会(三重県四日市)
”陰陽調整を考慮した背部兪穴の臨床応用に関する検討”を発表。
■2012年7月 『鍼灸ジャーナル』第27号(緑書房)
”眼科疾患の鍼灸治療”が掲載される。
■2012年11月 『鍼灸OSAKA』秋107号
”日本鍼灸と中医学の相輔相成より生まれた”陰陽太極鍼”が掲載される。
■2012年9月 第20回ホスピス・在宅ケア研究会全国大会in とかち(帯広)
セミナー・体験プログラム:東洋医学「刺さずにできる鍼灸治療」を担当
■2012年11月 全日本鍼灸学会北海道地区学術集会(札幌)
教育講演「背部兪穴の陰陽を調整する」 講演と実技報告
■2013年1月20日 第6回 東京都委託施術者学術講習会「日本伝統鍼灸の真髄を学ぶ」
「刺さずに置くだけの鍼、陰陽太極鍼の極意」講演と実技を行う。
■2014年2月10日より2014年12月まで 十勝毎日新聞“東洋医学へのいざない”
鍼灸について連載。
●発表論文
・「鍼による虫垂炎の治療」 (1983年 北海道鍼灸師会)
・「王不留行子耳穴貼付による胆石治療」 (1988年 北海道鍼灸師会)
・「中国医学による視力回復法」 (講習会用テキスト・会員限定)
・「白内障の一症例」 (1988年 十勝鍼灸師会)
・「痺症の鍼灸治療」 (1989年 十勝鍼灸師会)
・「突発性難聴の鍼灸治療」 (1990年 十勝鍼灸師会)
・「兪穴・募穴を用いた膝関節疾患の治療」 (1991年 十勝鍼灸師会)
・「日常の臨床に用いられる舌診弁証」
(1992年11月 日本良導絡自律神経学会・十勝医師会研修)
・「頭鍼療法による腰痛治療100例の臨床報告」(1994年11月 杏砭会)
・「弁証論治の応用による眼科治療の標準化作業」
(1995年9月 第4回世界鍼灸学会連合会・ニューヨーク大会)
○(同上・English)「Standardization of ophthalmological
acupuncture moxibustion bytreatment according
to pattern identification」
・「『王穴』による五十肩治療」
(1996年10月 日本東洋医学会北海道学術大会)
・「兪穴・募穴を用いた膝関節疾患の治療」
(1997年 6月 第46回全日本鍼灸学会・東京大会)
・「兪穴・募穴を用いた膝関節疾患の治療」
(1997年11月 世界鍼灸学会連合会創立10周年記念学術大会・北京大会)
○(同上・中国語)「応用兪穴・募穴治療膝関節疾病」
○(同上・English)「The treatment of gonarthrosis by shu
and mu acupoints」
・「陰陽太極鍼法」
(1998年10月 世界鍼灸学会連合会・バルセロナシンポジウム)
○(同上・English)「The Yin-Yang Tai-ji Acupuncture」
・「陰陽太極鍼法」 (1999年 6月 第48回全日本鍼灸学会・神奈川大会)
・「胃兪穴と坐骨神経痛について」
(1999年11月 世界鍼灸学会連合会・ハノイシンポジウム)
○(同上・English)「Cure of Sciatica through the Weishu Point」
・「繆刺法、巨刺法と陰陽太極鍼法」
(2000年11月 第5回世界鍼灸学会連合会・ソウル大会)
○(同上・English)「Contra-lateral Needling,Contra-point Needling
and Yinyang Taiji Acupuncture(Yinyang Cross Acupuncture)」
・「弁証論治を応用した膝関節疾患の鍼灸治療」
(2001年6月 第52回日本東洋医学会学術総会・札幌大会
実技セミナー用テキスト)
・「刺絡の適応と時期を見きわめる」(2004年5月 第13回日本刺絡学会)
・「鍼灸医学における刺絡の役割」
(2004年10月 日本東洋医学会北海道支部学術大会)
・「本治法の標準化」 (中医鍼灸研究会)
・「十二経脈の流注を改善する触診重視の鍼灸治療」
(2007年10月 世界鍼灸学会連合会創立20周年記念学術総会・北京大会)
○(同上・English)「Acupuncture Treatment for Improving
the Cyclical Flow of Qi in the Twelve Meridians」
○(同上・中国語)「改善十二经脉环状流注重视触诊的针灸治疗」
・「日本伝統鍼灸学会実技供覧資料」
(2007年10月 第35回日本伝統鍼灸学会学術大会・北海道大会)
・「”陰陽太極鍼”の実際」
(2011年6月11日 第62回日本東洋医学会学術総会札幌大会
鍼灸応用セミナー用テキスト)
・「陰陽調整を考慮した背部兪穴の臨床応用に関する検討」
(2012年6月8日 第61回全日本鍼灸学会学術大会・三重県四日市)
・「脾経腰痛を陰陽のバランスで治療する」
(2014年5月『鍼灸OSAKA』春113号)
・「陰陽太極鍼と刺絡治療」 (2015年5月『鍼灸OSAKA』春117号)
●雑誌、書籍寄稿
・「臨床日本鍼灸と中医学、鍼灸理論の結合を」(2000年『中医臨床』3月号)
・「日本臨床鍼灸に中医学、鍼灸理論を取り入れよう」
(2000年『中医臨床』6月号)
・「緑内障と動眼神経麻痺」 (2005年『中医臨床』9月号)
・「心に残るこの症例」-”鍼灸の効果は計り知れない-てんかんの一症例”
(2006年『医道の日本』5月号)
・「眼科治療に始まった遠隔取穴法の探求」
(2007年「あはきワールド」7月18日号)
・「臨床で陰陽、五行、十二経脈を意識する」
(2008年11月 医道の日本社『鍼灸臨床のコツ』)
・「腹診を考える -募穴の反応の変化を確認する-」
(2011年11月 森ノ宮医療学園出版部『鍼灸OSAKA』秋103号 腹診再考特集)
・「眼科疾患の鍼灸治療」
(2012年7月 『鍼灸ジャーナル』第27号(緑書房))
・「日本鍼灸と中医学の相輔相成より生まれた”陰陽太極鍼”」
(2012年11月 『鍼灸OSAKA』秋107号)
コメント